Slow Life Effect

サナトリュームとしての田舎暮らしのはじまり…『いっぽ一歩』

『故郷に帰ろうと思ったきっかけは』 更新情報


胸腹部大動脈解離の経緯


■ 胸腹部大動脈解離[StanfordB]を発病
1999年7月17日、突然背中に激痛。夜間だったため、夜間救急診療所で受診しましたが、診断は『筋肉痛』との事でした。翌日、痛みが我慢できずに別の病院で受診してもらうと今度の病名は『腸閉塞』との診断、土曜日だったので月曜日まで痛みを我慢して、月曜の午前中に会社に出社し打ち合わせ後、午後に入院しました。入院した日の夜間、痛みが酷く眠れなかったためナースコールをすると、夜勤(たぶん大学院生のアルバイトだよね)の先生が様子を見に来てくれて、慌てたように心電図を撮ったり等々でいつの間にか先生も3人に増えてました。結局その病院から救急車に乗せられ、さらに大きな病院のICU(集中治療室)へ運ばれて、ここで初めて『大動脈解離』だと判明し、以降2週間近く意識が無く(たぶん体を動かさないように薬で眠らされていたのでしょう)幸い破裂することがないまま固まったので手術することなく1カ月半後に退院。それ以降、『慢性大動脈解離』とつきあう事になりました。そもそも発病の原因は不明なのですが、発病する1週間前位にマリンジェットで胸を強打したことがあったため、外因性ではないかと言われていて、診断書にもそう書かれています。


■ 16年後にとうとう再解離!35日間の入院生活
2015年の11月13日、就寝しようとしてソファーからベッドに移ろうとした時、背中が『パキ!』、もしかして・・・「再解離したかな?」とりあえずしばらく様子を見ようと1時間位ベットに横になっていたのですが、痛みが和らぐ気配はありません。 仕方なく、心臓血管外科で通院している東北大学病院(循環器内科は、仙台厚生病院なのですが、同病院の心臓血管外科では手術が必要になった時に対応出来ないとの事で12年前から東北大学病院と仙台厚生病院2つの病院を受診)へ電話後、車自走にて入院(夜中だったしアパートで独り暮らしだったので、救急車を呼ぼうかとも思ったのですが近所迷惑かなと思い・・・後で、救急の先生に「なんで救急車を呼ばなかった」と怒られました)


■ 入院後から手術決定まで
入院後、担当主治医の3人と病状についてのお話し。CT検査の結果『解離は進んでいる(動脈の直径が大きくなっている)』が、現状で解離が止まればギリギリの温存できるかもしれないと、取りあえず様子を見るが、危険だと判明した場合は手術を行うとの事。その場合大きな手術になる等々・・・。痛み止めの薬が効いているのか、痛みはあるものの眠れない程の痛みではなかったので、本人は「今回も温存できるかな?」と意外と軽く思ってました。ただし、その間も絶対安静で病室も入院時の先生はICUのベットを希望していたようですが、空きがなかったため、心臓血管外科病棟内の回復室に居ました。入院から1週間後のCT検査にて、動脈が温存出来る限界にきてる事が判明し3日後に緊急扱いで手術する事が決定 (大学病院の為、同一の病気の手術待ちで入院している患者さんが居たり、私の手術日にすでに決まっている患者さんの手術をキャンセルして手術を行なわなければいけないので『緊急扱い』になるそうです) 手術までの3日間で最低限の精密検査を急遽行い、手術を行うことに問題ないとの事。本手術の前日には、緊急時の為に、脊髄に細いチュ-ブを挿入する手術を行いました。

■ 手術内容のカンファレンス
手術は、ほぼ24時間かかり、人工心肺装置を使い術中は心臓を停止し、体温を20°近くまで下げて、肺をつぶし、肋骨の第5・6を後方で切離しての開胸術。3人の主治医の内の1人の先生曰く、『手術室からは必ず生かして出します』が多岐の内臓に繋がる血管を人工血管に繋ぎ、とりわけ脊髄に繋がっている血管は、秒単位の差で、特に下半身や感覚(熱)等々『障害が残る』可能性が高く、障害が発生するかどうかは、術後でなければならないず、場合によっては合併症を起こすこともあるとの事。なんかすごい事なんだとは思いますが、手術しなければ死んでしまうわけですから、選択の余地はありません。

■ 術式 [胸腹部大動脈人工血管置換術]
2015年11月24日、当日は午前9時からの手術。8時半に麻酔科の先生と共に手術室へ。手術室に入り『今から手術を始めます』と先生達が話し始めたのを最後に手術が終わって8時間後に先生によって意識を覚醒させられるまで記憶はありません(当然ですが)。覚醒し、先生から『耳が聞こえるか、目が見えるか、両手両足が動くか』を聞かれて問題がなかった時の先生の笑顔でが印象的で、『起こしてゴメン、眠っていいよ』と言われそのまま眠りに・・・後日分かった事ですが、手術時間:19時間25分、体外循環時間(人工心肺装置での循環):563分、大動脈遮断時間:437分、脳分離体外循環時間:107分、最低体温:18.6°C 麻酔医:3名、人工心肺医:5名、手術医:7名だそうです。

■ 手術後から退院まで
術後から、退院までは早かったです。ICUに7日間、回復室に7日間、一般病棟に移って10日間、その間に外泊や術後5日頃からはリハビリも始まり、退院前の数日のリハビリは自転車を漕いだりと結構ハードで ”本当に大丈夫なの?”て感じでしたし、一般病棟に移った頃からシャワーも浴びれるようになり、2015年12月17日に退院し、35日間の入院生活でした。


2016.07.25

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